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実家のお墓を継ぐ人がいないときの選択肢|承継・改葬・永代供養をわかりやすく解説

「実家のお墓、この先どうしたらいいのだろう」
そう感じていても、家族の気持ち、手続き、費用、地域事情が絡むため、後回しになりがちです。とくに札幌・北海道では積雪や遠距離移動、金沢・富山など北陸では雨雪の多さや実家との距離が、お墓の管理負担を大きくしやすい傾向があります。

さらに、わが国の65歳以上人口は2025年9月15日現在推計で3,619万人、総人口に占める割合は29.4%。2026年の将来推計でも65歳以上人口は3,656万4,000人、高齢化率は29.8%と見込まれており、「誰がお墓を守るのか」は今後ますます現実的な課題です。 総務省統計局 国立社会保障・人口問題研究所

この記事では、お墓承継の基本から、承継・改葬・永代供養の違い、そして札幌・北海道、金沢・富山など地域事情に合わせた考え方まで、相続実務の視点でわかりやすく整理します。

お墓承継の悩みが増えている背景

高齢化で「守る人」が決めにくくなっている

総務省統計局によると、2025年9月15日現在推計の65歳以上人口は3,619万人で、前年より5万人減少した一方、総人口に占める割合は29.4%で過去最高です。さらに75歳以上人口は1,988万人、割合は16.1%となっており、家族の高齢化そのものが、お墓の維持管理を難しくする一因になっています。 総務省統計局

2026年も高齢化率は上昇見込み

2026年の公式な将来推計では、65歳以上人口は3,656万4,000人、高齢化率は29.8%と見込まれています。つまり、「いずれ考えればいい」ではなく、元気なうちにお墓承継の方針を決めておくことが、家族の負担軽減につながります。 国立社会保障・人口問題研究所

お墓承継とは?相続との違い

お墓は、預貯金や不動産のように単純な遺産分割の対象として考えるのではなく、祭祀に関する権利の承継として整理されます。民法897条では、系譜・祭具・墳墓の所有権は、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継すると定められており、一般的な相続財産とは扱いが異なります。 e-Gov法令検索(民法897条)

そのため、お墓承継を考える際は、「法定相続分どおりに分ける」という発想よりも、誰が現実に管理できるか、供養の意思があるか、寺院や霊園と連絡を取り続けられるかを重視するのが実務的です。

お墓承継・改葬・永代供養の違い【比較表】

項目お墓承継改葬永代供養
意味親族などが今あるお墓を引き継いで守る遺骨を別の墓地・納骨堂へ移す寺院・霊園が管理と供養を担う
主な対象今のお墓を残したい家族遠方管理が難しい家族後継者がいない・負担を減らしたい家族
手続きの中心祭祀承継者を決める、管理名義の確認市区町村への改葬許可申請、現墓地・新納骨先との調整契約内容、個別安置期間、合祀時期などの確認
法的ポイント祭祀承継は一般の遺産分割と異なる改葬には市区町村長の許可が必要契約内容は施設ごとに異なるため事前確認が重要
メリット先祖代々のお墓を維持しやすい自宅近くに移せて管理負担を減らせる後継者がいなくても供養を継続しやすい
注意点承継者の負担が長期化しやすい手続き・書類・親族調整が必要「永代」の内容や追加費用が施設で異なる

選択肢1 お墓承継|今あるお墓を家族で守る

祭祀承継者は「続けられる人」で決める

お墓承継でもっとも重要なのは、「誰が継ぐべきか」ではなく、誰なら無理なく続けられるかです。長男・長女に限らず、札幌・金沢・富山など現在の居住地から現地へ通えるか、管理料の支払いを続けられるか、法要や連絡調整を担えるかまで考えて決めることが大切です。

遺言や生前の意思表示で家族の迷いを減らす

「お墓はこの子に任せたい」「墓じまいではなく承継してほしい」などの希望があるなら、遺言や家族会議の記録などで意思を残しておくと、残された家族が判断しやすくなります。感情的な対立を避ける意味でも、お墓承継の方針は口頭だけでなく、見える形で残すのがおすすめです。

選択肢2 改葬|管理しやすい場所へお墓を移す

改葬とは何か

法律上の「改葬」は、埋葬した遺体を他の墳墓へ移すこと、または埋蔵・収蔵された焼骨を別の墳墓や納骨堂へ移すことを指します。 e-Gov法令検索(墓地、埋葬等に関する法律)

改葬で押さえるべき法的ポイント

改葬を行うには、市区町村長の許可が必要です。さらに、改葬の許可を出すのは、遺骨が現にある場所の市区町村長です。市町村長は改葬許可をすると改葬許可証を交付し、墓地や納骨堂の管理者は、その許可証を受理した後でなければ焼骨を埋蔵・収蔵させることができません。 厚生労働省 e-Gov法令検索(墓地、埋葬等に関する法律)

改葬許可申請で必要になる書類

施行規則では、改葬許可申請書に、死亡者の氏名・性別・死亡年月日・現在の埋葬または火葬場所・改葬理由・改葬先・申請者情報などを記載することが定められています。添付書類としては、現在の墓地・納骨堂の管理者が作成した「埋葬・埋蔵・収蔵の事実を証する書面」が必要です。申請者が墓地使用者等でない場合には、墓地使用者等の承諾書または裁判の謄本も必要です。 e-Gov法令検索(墓地、埋葬等に関する法律施行規則)

実務では新しい納骨先の確認も重要

法令上の中心は改葬許可ですが、実務では自治体から新しい納骨先の受入証明書などの提出を求められることがあります。これは施行規則上の「その他市町村長が特に必要と認める書類」にあたる運用です。自治体ごとに書類名や流れが異なるため、現墓地のある市区町村・現在の墓地管理者・新しい受入先の3者に事前確認しておくとスムーズです。 e-Gov法令検索(墓地、埋葬等に関する法律施行規則)

改葬が向いているケース

  • 札幌に住んでいるが、道内の遠方や道外にある実家のお墓を守り続けるのが難しい
  • 金沢・富山の実家へ頻繁に戻れず、年忌法要や清掃が負担になっている
  • 将来の無縁墓化を防ぎたい
  • 子ども世代に管理負担を残したくない

選択肢3 永代供養|後継者がいなくても供養を続けやすい方法

永代供養は「承継しない」ではなく「任せる」選択

永代供養は、寺院や霊園が一定の契約や規約に基づいて供養・管理を行う仕組みです。お墓承継に不安がある方が、家族の負担を減らしながら供養を続ける方法として選ばれています。

確認したいポイント

永代供養を検討するときは、次の点を契約前に必ず確認しましょう。

  • 個別安置の期間
  • その後に合祀される時期
  • 年間管理料の有無
  • 法要の内容と回数
  • 家族の参拝しやすさ
  • 追加納骨時の費用
  • 改葬を前提にする場合の受入条件

「永代」と書いてあっても、内容は施設ごとにかなり異なります。費用だけでなく、どんな供養になるのかまで確認することが、後悔しない選び方です。

札幌・北海道、金沢・富山でお墓承継を考えるときの地域事情

札幌・北海道は「積雪」と「距離」が大きな負担になりやすい

札幌の1991〜2020年平年値では、年間の降雪の深さ合計が479cm、年最深積雪は97cmです。冬季は墓地までの移動、足元の安全、除雪状況の確認が必要になりやすく、道内でも距離が長くなりやすい北海道では「気持ちはあっても通い続けられない」という問題が起こりがちです。札幌近郊への改葬や、通年で参拝しやすい納骨堂の検討が現実的な選択になるケースも少なくありません。 気象庁 札幌平年値

金沢・富山は「雨雪の多さ」と「実家との往復負担」を見落としにくい

金沢の1991〜2020年平年値は年間降水量2,401mm、年間降雪の深さ157cm、年最深積雪32cm、富山は年間降水量2,374mm、年間降雪の深さ253cm、年最深積雪51cmです。北陸は首都圏・関西圏に子ども世代が住むケースも多く、帰省と墓守りを両立しづらい事情があります。実家の近くに墓を残すか、生活拠点に近い場所へ改葬するかは、家族の移動実態を踏まえて考えるのがポイントです。 気象庁 金沢平年値 気象庁 富山平年値

墓じまい・お墓承継で家族が先に話し合うべきこと

親族全員の気持ちを早めに整理する

法律上、常に親族全員の同意がなければ何もできないわけではありません。ただし、実務では「知らなかった」「勝手に進めた」と感情的な対立になるケースが少なくありません。とくにお墓承継・改葬・永代供養は、金額だけでなく先祖供養への思いも関わるため、法的要件と家族感情の両方を丁寧に整理することが大切です。

チェックリスト

家族で話すときは、次の項目を整理しておくとスムーズです。

  • 今のお墓を残したいか
  • 誰が管理料を払うか
  • 将来的に誰が通えるか
  • 墓じまいを検討しているか
  • 改葬先の候補はあるか
  • 永代供養を希望する人はいるか
  • 遺言や生前の希望はあるか
  • 書類や契約書はどこにあるか

迷ったときは「相続」と一緒に考えるのが失敗しにくい

お墓承継の問題は、お墓だけ切り離して考えると判断を誤りやすくなります。なぜなら実際には、

  • 相続人同士の関係
  • 遺言の有無
  • 死後事務の手配
  • 財産の整理
  • 今後の供養の希望

が密接に関わるからです。

「誰が継ぐか」だけでなく、家族全体の暮らしに合うかという視点で考えることが、後悔しない選択につながります。

公的機関への出典リンク(一次情報)

まとめ

実家のお墓を継ぐべきか、改葬すべきか、永代供養が合うのか。
正解はご家庭の事情によって異なります。

北日本相続センターでは、相続・遺言・死後事務とあわせて、お墓承継の不安整理をサポートしています。札幌・北海道全域はもちろん、金沢・富山など北陸エリアのご相談にも対応。

「まだ決めきれていない」段階でも大丈夫です。
まずは現状を整理するところから、初回無料相談をご活用ください。

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